平成21年4月11日(土) 19:00~ 井波福祉センターにて
総会資料より
≪育成指導への想い> --大矢 英明 監督--
「少年よ大志をいだけ」「夢と希望をもってはばたけ」と先代の方々は子供達のために素晴らしい想いを言葉として伝えられてきました。しかし今現在の子供達をつつむ教育や指導環境は、本当に子供達のためにつくられているでしょうか?
私の目には、残念なことに、大人のために子供達への教育指導環境がつくられているようにしか写らないのです。
なぜなら、子供達は事あるごとに評価を下され、決められた道へと誘導されます。もしそれに刃向えば、その子の人格までもを批判し大人が勝手に常識として決めつけたマニュアルから削除してしまうだけの環境にしか思えないからです。
なぜ大人達は、この世に生をうけて、まだ10年足らずの子供達を簡単に評価し、気にくわなければ削除までするのでしょう。
子供達は、みんな夢を描きます。自分で描いた夢に、希望に胸をふくらませ不安があっても、歩きはじめようとします。なのに、歩きはじめたとたん、いろいろな名刺を持った世間で言う立派な大人は、すぐに評価をし、その子の可能性に限界をつくりたがります。
「この子は3だから3の道へ」「この子は1だから1の道へ」と指示、示図をしたがります。しかし、子供達は誰一人評価なんかしてほしくありません。自分の歩みたい道を勝手に決め付けてほしくありません。しかし、これが今の常識。当たり前のことだから仕方ないと、みなさんは諦められるでしょう。だけど私には諦められないのです。
だって、たとえどんな評価された子供達でも、みんな自分の可能性という夢だけは捨て切れないと、私に叫んでいるように見えるからです。子供一人ひとりが持って生まれた可能性に、とことんチャレンジさせてあげたいのです。簡単に限界を決めつけたくないのです。
子供の日に「鯉のぼり」をあげます。鯉が滝を昇ると竜になります。夢を叶える道は、滝を昇るように辛く激しく険しいものです。しかし子供達は夢への登竜門へ歩もうとします。私は一人の指導者として、登竜門への道を照らし続けていきたいのです。